Rimout

あえて、ふちにかける釉薬にムラを残すことで、かからなかった部分の化粧土が茶色くなり、ノワゼット（ヘーゼルナッツ）の皮から実がのぞく様を、自然に表現しています。

手に取るとひとつひとつ違う表情がうかがえます。
端正にして愛嬌のあるフォルムと、フリット釉薬が施された磁器の滑らかな質感を楽しめるコレクションです。

磁器は「石もの」とよばれ、陶石が原料。高温で焼かれ、ガラス質化しています。硬く焼き締まっていて吸水性がありません。
陶器に比べると粒子が細かく、空気を含まないので生地の伸び縮みが少なく丈夫で、どんどん使える器です。

約15年ベストセラーであり続け、InstagramなどのSNSでも多くの方のテーブルコーディネートでご利用いただいています。

イラストレーター・カイフチ エリのデザインによる、水彩の世界が陶器に広がるAquarelleコレクション。
水で溶いた絵の具を紙におとす時に現れる、心地よい偶然の美しいにじみを釉薬に託し、表現しました。絵を描き、料理を盛り付ける、そんなアートと食事を味わう器です。

この独特なにじみは、瀬戸の窯元・竹堂園の職人が丁寧に手作業で2種類の釉薬を掛け合わせ、絶妙な加減で垂らして仕上げます。

釉薬は温度調整がとても繊細。そのため釉薬の混ざり合いにより予期せぬ化学反応も起こりやすく、難しい挑戦でした。

技術を磨きながら完成するまで1年を要し、この美しいにじみの表現が生まれました。

ひとつひとつに細かいヒビを入れる「貫入」の技術で、より華やかな印象になっています。
釉薬の自然な流れを生かしているため、一点もののように他には存在しない表情がそこに生まれます。

一見、タイルのような洋風なイメージのRAYUREですが、瀬戸の窯元・竹堂園の職人が、一本一本丁寧に手で削って模様を付ける技法を施しています。

この細い線は、釉薬に浸したプレートを乾燥した後に行う、曲がり刃を使った掻き落としという工程で刻まれています。

イラストレーター・カイフチ エリのデザインによる、手描きの線にこだわったRAYURE。ひとつひとつ手作業で作る器だからこそ、その温もりを伝えたい。そんな思いを込めて、画一的な線ではなく、あえて手描きの線にこだわり、一本一本の線を職人の手で刻んでいます。

力強くも丁寧に刻まれる、線の交差から生み出される器の表情と釉薬の質感を凹凸を通して楽しめます。

プレートからカップまで、重ねて収納することができます。