このサイトでは、ブラウザのサポートが制限されています。 Edge、Chrome、Safari、またはFirefoxに切り替えることをお勧めします。

今なら5,000円以上購入でもれなくプレゼント 詳しく見る>

2025年10月1日販売開始

2025年10月1日販売開始

【洛】 建築家 高松伸 × TALK LIVING

京都を拠点に世界で活躍する建築家・高松伸。
その鋭くも詩的な造形思想を、器という小さなスケールに込めました。

トークリビングとの共創により、新しい美のかたちを生み出します。

-MAI-

流麗な曲線美は、芸術品のような存在感を放ちます。カップとソーサーが呼応する一体感あるフォルムは、精緻な計算の結晶。

漆黒には流れる金彩を、朱には舞う花文様をあしらったシリーズ。それぞれが異なる気品を宿します。

流麗な曲線美

カップとソーサーが呼応する一体感あるフォルム。建築的に計算された線は、日常に芸術性をもたらします。

所作を引き立てる繊細な持ち手

円を二点で支える独創的な構造が、優雅な曲線となり、指先に心地よく寄り添います。

日常に寄り添う上質な一客

『瑠璃』は、持ち手に強度を加え、深みある藍の美しさを纏いながら、実用性も兼ね備えた一客です。

-MIYABI-

真白な磁器に流れるように描かれた彩りは、平安の装束「十二単」を想わせる気品あるデザイン。

独創的なフォルムに鮮やかなラインを重ねることで、衣の襟が折り重なるような造形と雅やかな美意識が響き合います。

十二単の彩りを継ぐ、日本の美意識を宿した意匠

平安の装束「十二単」に着想を得た彩色は、幾重にも重なる色の調べを現代に映し出したもの。

持ち手部分には一点一点、手塗りで彩色を施し、特別な存在感を宿しました。

衣の襟のように重なる、静かな雅

色彩が施された部分はわずかに凹み、陰影を伴って曲線に沿いながら流れ落ちます。

その姿は、衣の襟が折り重なり奥行きを生むかのよう。

潔い白に浮かびあがる陰影

『白絹』は、彩色を施さない白磁。陰影と曲線が織りなす緊張感と均衡を際立たせます。

装飾に頼らず、造形そのものの美しさを映し出すことで、静謐な気配と凛とした佇まいを生み出しました。

STORY

トークリビングのオーナー梶原と、建築家・高松伸氏との親交は20年以上に及びます。
初めての取り組みは約12年前、トークリビングにおいて発表された高松氏デザインの家具シリーズ。
そして時を経て、第2弾となるプロジェクトのテーマは「器」です。

本プロダクトの特徴である、美しい曲線を有すフォルムは、従来の土では焼成時、高温に耐えられず形が崩れてしまうという課題がありました。
理想のかたちを実現できる素材を求め続け、辿り着いた答えが"有田の磁器"です。
そして、幾度もの試作を重ね、造形が完成しました。

ⒸHIROSHI MATSUKI

建築家

高松 伸 / Shin Takamatsu

「国立劇場おきなわ」「天津博物館」「植田正治写真美術館」など数多くの公共建築手がける日本を代表する建築家。その独自の建築論と造形美学に基づいた作品は高く評価され、現在も第一線で活躍を続けている。

京の「エーテル」

かつてアリストテレスは、この世には我々が知覚し得るところの「地」「水」「火」「風」の四元素が存在するものの、それら以外に我々の感覚ではとらえることが不可能な第五の元素が存在し、それが世界に遍く満ちることによって世界を世界たらしめていると確信した。そして彼はそれを「エーテル」と命名した。

少なくとも応仁の乱以降このみやこで家系を紡がなければ決して「京都人」とは認めていただけないものの、それでもこの地に住んで50年以上。ということで多少の物言いを大目に見ていただくならば、京都には確実にかの「エーテル」が存在し、他でもないそれが京都を京都たらしめていると断言できる。それを「雅」とか「艶」とか「華」とは決して呼ばないでおこう。

ともあれ「洛」は、その京都の第五元素に「器」を通じて触れなんとする私なりの作法である。


高松 伸