インタビュー / TALK with
デザイナー 山田 佳一朗
株式会社トークとご縁がある皆様にお話しを伺う「TALK with」。
今回、積みかさねて美しく置ける器「TSUMIKI」の開発ストーリーをデザイナーの山田 佳一朗さんに伺いました。
「カップとお皿を一度に運ぶというデザイン」
- TSUMIKIが生まれたきっかけを教えてください
「朝のパン食や仕事中など、カップを毎日使います。
その時にちょっとしたスイーツをのせたり、ティーバッグやスプーンを置いたりする皿や、シュガーポットが必要になります。いくつも手で持てないので往復したり、トレーを使ったりしていますが、そのまま一遍に運べればと思うこともしばしば。
使い終わって収納するときも、積み重なればスペースを取らずに量を置けるのに、と感じることがありました。
そこでカップもプレートもボウルも積み重ねて運べ、積んで置けるセットがあればと考えました。
産地の多治見には美しい釉薬があるので、積み木のようにカラフルで積んで楽しめる器にしたいと思いました。」
「持つと指にフィットする取手」
- こだわりのポイントを教えてください
「積んだ時に取手が連続して見えるようにフォルムもこだわっています。
この取手の形は、親指と人差し指、中指がフィットして持った感触が良いフォルムになっています。 」
「日本の草花を感じるカラーリング」
- カラーについて教えてください
「日本を代表する陶磁器ブランドのリビングトークらしく、色は日本の草花から選びました。
マット釉にすることで、どの色と組み合わせてもしっとりとした色と質感を味わうことができます。 」
「楽しさを贈るパッケージデザイン」
- パッケージついて教えてください
「セットはギフトに使えるように専用のパッケージを用意しました。
淡い色調ながら、ツミキの色や積む楽しさが伝わるようなデザインとなっています。」
「豊かな空間に」
- 最後にTSUMIKIを手にとっていただいた方へメッセージをお願いします
「9色の中からお気に入りのカラーを選んだり、いくつかのカラーを揃えて積み木のように組み合わせを変えてみたり、思い思いに楽しんでみてください。
お使いになる方の日々のティータイムや置かれた空間が豊かになれば幸いです。」
マグカップ
マグ・ボウル・プレートセット(カラー別)
マグ・ボウル・プレートセット(オリジナルセット)
プロフィール
Designer
山田 佳一朗
KAICHI DESIGN
1997年武蔵野美術大学を卒業後、同研究室助手を経て2004年よりKAICHIDESIGNを主宰。2011年より「花ノ停留所」で花屋を、2017年より「花住荘 -KASUMISO-」で賃貸住宅を運営。考える人、作る人、伝える人、使う人と共に考え、関わる人が生き活きと生活できるよう活動している。
主なデザイン活動にイストク、リビングトーク、角館伝四郎、ひきよせなどのブランディング、GEMINI(blocco)、KOTORI(アッシュコンセプト)、酒器だるま(セラミック・ジャパン)等のプロダクトデザイン、COEDOの屋台、EDITORYのインテリアデザイン等。
グッドデザイン賞(2004/’11/’13/’14/’16/‘18/‘19)、red dot design award(2010 ドイツ)、Design for Asia Award(2012 香港)、Tokyo Business Design Award 2013 優秀賞、ウッドデザイン賞(2015/‘17)等受賞。A Dream Come True(ミラノ、2007)、現代のプロダクトデザイン(東京国立近代美術館、2013)等出展多数。